向かいの家の奥さんのまねをして父に怒られた。食べながら話す奥さんの様子が新鮮に見えてそれを伝えたかっただけなのに……
“お風呂どうぞ”と言うのが小学校入学前の私の仕事だった
小学校入る前、僻地に住んでいました。
学校のまわりには何軒か平家の借地があり、教職員家族がここから学校へ通勤・通学します。
各家に風呂はなく、学校所有の風呂に一世帯ずつ順に入っていました。
2日に1回の割合で入浴していたかと記憶しています。
入浴が終わってから向かいの家に知らせに行くのが私の仕事でした。
向かいの家は食事の時間だったようで
家族と別れ、私1人で向かいのお宅へ向かいます。
入浴の声がけは夕方が多いのですが、食事中だったようで、奥さんが口をもぐもぐさせながら玄関へ出て来られました。
私は生で、口に物を入れて話す人を見たことがなく新鮮な光景だったことを覚えています。
奥さんに「次、風呂どーぞ。」と言うと
奥さんが「ありがとーね。」と私にお礼を言うのがお決まりになってました。
家族に向かいの奥さんのまねをして見せたところ…
奥さんが口をもぐもぐさせながら話す仕草に衝撃を受け、この件を家族へ伝えたく急いで
家に帰りました。
そして家族の前で、奥さんが食べながら話すところを再現して見せたのです。
すると父は「そういう風に真似するもんじゃない!」と激怒。
父は私が奥さんをバカにして真似をしたと思ったのかもしれない。
食べながら話す奥さんの様子が新鮮に見えてそれを伝えたかっただけなのに……
父が恐ろしいのと、幼いため知識も浅く反論の言葉が見つからないため何も言い返せませんでした。
たとえ反論できたとしても、どうせ父に言いくるめられてしまうでしょうし。
くやしー。
母はというと私が父に𠮟られていても大抵黙っています。
このときもそうでした。
父が激怒中に仲裁をしようものなら、火に油を注ぐことになり兼ねないと母は考えていたからでしょう。
ものまね番組を見ておもいっきり笑っているくせに
本人の前でものまねをしたわけでもないのに強く批判するんだろう。
「奥さん、そんな感じで話してたんだ…。似ているとは思うよ。でも、奥さんが真似された事を知ったらどう思うかな?」と父が言ってくれてたらなあ。
でも相手は変えられないし…。
一方で、ものまね番組が大好きな父は大きな声でよく笑っていました。
許せない。
補足;人見知りな私
補足すると……..極度の人見知りだった私は、毎回向かいのお宅に伝えなければならないのは苦痛でした。
私の母親に入浴伝達の仕事を降りたい旨を伝えたことがあります。
母親の答えはNOで、「小さい子が言った方が相手が喜ぶよ。」と却下されました。
私が辞退まで申し出たのに、なぜ続けさせたのでしょうか?
理由は2つ。
1つは、私の人見知り克服。
仕事の辞退を申し入れた時もし母親に「おとなしい性格なんだから、風呂を伝えに行く仕事を辞めたらますます引っ込み思案になってしまうよ。」等と言われていたら、萎縮してしまい私の人見知りが悪化していたのは間違いありません。
私のおとなしい性格には触れずに仕事を続けさせるのはあっぱれです。
ただし、「小さい子が言った方が喜ぶ。」に対して100%納得していたわけではありません。
2つ目は入浴後の母親はメークをしておらず、髪の毛も濡れているので、誰にも姿を見られたくなかったのだと思います。
当時の母親は20代後半で、特に見た目を気にする年代でもありましたので。
母親に訴えたものの虚しく引っ越すまでの3年間向かいの家に行き続けるのでした。
残念ながら、程度の違いはあれど、私も含め毒親のトラウマで悩んでいる方々が存在します。 つらい体験をしたのは私1人だけじゃないんだ”と考えられるようになれば、少しでも気持ちがラクになるのではないでしょうか。 私の書く【毒親】の記事が毒親のトラウマで悩んでいる方の助けになれば幸いです。 |
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